IHの使い難さなんか、皆承知で我慢していたわけです。
オール電化の肝は、エコキュート
原子力とか天然ガスを燃やして蒸気を作り、それでタービンを回して電気を作る。
その電気を、送電ロスは承知で遠い家庭まで運び、その減った電気でモーターを回し、コンプレッサーを回し、熱交換してお湯を作る。
何と効率の悪い事か
普通に考えたら、家庭で電気でお湯を沸かすなんて、考えられない非常識なんです。
だったら、天然ガスを家庭で直接お湯を作って使った方が効率が良いに決まっている。
最後の部分の『熱交換』だけを取り出して、『空気でお湯を作る』なんていう情報操作をするから、誤解してしまう。
クリーンで効率が良いと誤解してしまう。
でも、なんだかオール電化は効率が良い気分。
それは、ランニングコストが安いからです。
これは、事実です。
何故、効率が悪いのにランニングコストが安いのか?
では、その仕組みは?
原子力発電は、急に停めたり動かしたりが出来ません。
常に動かし続けなければいけません。
水力は、水門を止めれば発電は止まります。
火力も割と制御はしやすいです。
原子力は簡単に制御が出来ないのです。
だから、世間で電力需要が少ない深夜は、電気は余ってしまうのです。
電気は貯めておけません。
「バッテリーや電池は?」
そう、少量なら貯めておけますが、一般家庭で充分に使うほどは貯めておけないのです。
東京ドームシティーの地下に巨大なナトリウム電池があります。
電池と言うよりも、設備です。
ここの貯電気は、かなり賄えます。
しかし、ナトリウムは、危険物ですから、扱いは大変に難しい、一般家庭ではまず無理です。
ですから、現在の科学技術では、基本的に電気は貯められません。
すると、夜間、電気が余るのを承知で原子力発電所を動かしていますので、「ただで捨てるよりも、安くてもいいから少しでも多く売りたい!」
そこで、『深夜にお湯を作ってタンクに入れておき、それを日中使う』
それが、深夜電力を使ったエコキュートなんです。
つまり、エコキュート+原子力 の戦略です。
だから、ランニングコストを抑えられるわけです。
IHコンロは、ついでなんですね。
他の燃料を蹴落とすための材料に過ぎないのです。
ですから、今後、原子力発電所が、今まで通りには稼働できない状況で、
深夜電力割引やオール電化割引の料金は、一体どうなるんでしょうね?
安く売れる根拠がなくなるわけです。
電気代は高くなるんでしょうか?
聞くところによると、現状でもIHコンロからガスのコンロへの取り換えが行われ始めているようです。
我が社は、オール電化リフォームを推進していなかったので、我が社のお客様には、オール電化のお宅は少ないんですけれども、電力会社の都合で始まったオール電化戦略そのものも、今後はどうなっていくんでしょうね?
心配です。















